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廊下のむし探検 蛾の仲間たち

廊下のむし探検 第63弾

雨の朝は虫が多いという定説通り、今朝は強い雨が降っていたにも拘わらず、マンションの廊下は虫であふれていました。今回は蛾を中心に書いてみます。



撮影した時にはトガリバガの仲間かなと思ったのですが、図鑑で見たらヒメシャクの仲間でした。サツマヒメシャクです。記録を見たら、これまで5月から8月にかけて採集をしていました。



これも小さな蛾ですが、ぱっと見てアオシャクの仲間だと分かります。アオシャクは本来緑色なのですが、こんな色になる蛾もいます。色素が退色したのでしょうか。名前が分からないので、採集してきたのですが、あまりはっきりしません。おそらく、ウスキヒメアオシャクだろうと思います。



これは、フタマエホシエダシャクです。ちょっと可愛い感じですね。やはり5月ごろ発生します。



いかにも蛾らしい蛾ですが、シャクガ科のミスジツマキリエダシャクです。



この間から出ているツマキエダシャクです。これは典型的な模様ですが、いろいろと変化します。(追記2018/06/28:これはヤマトエダシャク



このくっきりした模様の蛾はヤガ科のシラクモアツバです。例年、5月から7月にかけて見ています。



実に細かい模様ですね。これはヤガ科のヨシノクルマコヤガという蛾です。この模様はどういう意味があるのでしょうか。コヤガの仲間は小さくて可愛いのでわりと好きです。(追記:ヨシノツマキリコヤガという名前に変更になっていました)(追記2015/04/27:「日本産蛾類標準図鑑」でヨシノツマキリコヤガとあるのは、ヨシノクルマコヤガの誤記だそうです。再度、訂正します



似た種類が3種あるので、すぐには分かりませんが、よく調べてみるとツマキリアツバのようです。やはりヤガ科の蛾です。(追記:ヤガ科のツマキリアツバではなく、シャクガ科のツマキリエダシャクです。とんでもない間違いをしていました



模様がはっきりしないので、ちょっと分かりにくいですが、おそらく、ヤガ科のケンモンキリガだと思います。キリガの仲間ですね。



蛾を集めていた頃にはしょっちゅう見た蛾なのに、名前が思い出せませんでした。白い点状になった模様が独特で、普通のヨトウガです。



これは要注意の蛾です。ゴマフリドクガです。黄色い蛾にはご用心!幼虫は毒毛を持っています。成虫のメスは幼虫の毒毛を体につけて、産卵の時に卵にその毛をまぶすという話を聞きます。だから、飛ぶだけで毒毛がばらまかれます。



小さい蛾ですが、独特の黒い斑点を持っています。似た種が多いので、この写真だけからははっきりしませんが、今までの経験からスガ科のマユミオオスガだと思います。コトバンクによれば、幼虫が共同の巣をつくり群生するので、巣蛾という名前が付いたと書いてありました。

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廊下のむし探検 アカネシャチホコほか

廊下のむし探検 第62弾

一昨日と昨日のマンションの廊下です。蛾がめっきり減ってしまいましたが、昨日はちょっと目立った蛾が登場しました。地下駐車場にいたものです。



かなり複雑な模様です。上翅の外側に少しはみ出しているのは後翅で、こんな止まり方をするのはシャチホコガ科の特徴です。これはアカネシャチホコだと思います。講談社の蛾類大図鑑では、発生は6月と8月と書いてあります。また、最近出た学研の蛾類標準図鑑では、年2化で5-6月と8月に出現と書かれてありますが、私の住むマンションではずっと4月に観察されています。

蛾の話が出たついでに幼虫もいました。



外壁にいたのですが、いろいろと調べてみると、これはヨツボシホソバという蛾の幼虫のようです。ついでに似た幼虫もいました。



この間も出したクワゴマダラヒトリという蛾の幼虫です。共に、ヒトリガ科の蛾の幼虫です。

この日は小さいカメムシがいっぱい廊下を這い回っていました。







先日から発生しているコブヒゲカスミカメです。上がオス、下はメスです。カメムシというと臭いので兎角嫌われがちですが、写真に撮ると結構見栄えがします。それで何となく写真をいっぱい撮ってしまいます。





これも以前に登場しましたが、変わった形なので、また出してみます。ツマキアオジョウカイモドキです。前回、これに形が似ている虫がいると書いたら、早速、今回現れました。



これはイチモンジハムシでしょう。背中の黒が光っています。



これはハムシの仲間でしょうか。名前は分かりませんでした。





ゾウムシらしい個体も2種類いたのですが、名前は分かりませんでした。模様が少し見えているので、もう少し頑張ってみると分かるかもしれませんね。(追記:上の写真に個体ついては、通りすがりさんから、「ハムシ科でおそらくDemotina属の1種」というコメントをいただきました。下の写真の個体については、その後、調べ直した結果、ヒゲナガゾウムシ科のアカミヒゲナガゾウムシではないかと思います



これはコカニグモかな。



その辺にいそうなハエトリグモなのですが、意外に苦戦しています。何でしょう。

廊下のむし探検 ヒメスギカミキリほか

廊下のむし探検 第61弾

一昨日、廊下を少し歩いてみたときの結果です。最近、あまりに虫が多すぎて、名前を調べるのに時間がかかり、ちょっと負担になっています。この企画は無謀だったのかもと反省もしきりです。





このカミキリを調べるだけで、2日もかかってしまいました。体長は約8mm、独特の色合い、点刻がいっぱいの上翅、体長より少し長い触角、独特の脚の膨らみ、丸みを帯びた前胸背板、こんな手がかりで調べました。初めは、ツヤケシハナカミキリ辺りのハナカミキリをうろうろしながら調べていたのですが、どうも一致するものがありません。

標本が手元にあるのに、分からないのは悔しくて、ひょっとしたらカミキリとは違うのかもと思い、何度、原色日本甲虫図鑑II、III、IVを最初から終わりまで見直したか分かりません。最後は諦めて、ネットで何の気なしにカミキリを見ていたら、似たような写真が載っていました。スギカミキリ族のヒメスギカミキリという名前です。もしそうなら、スギ・ヒノキの害虫でかなりよく知られたカミキリのようです。色合いがちょっと違いますが、下の写真の個体も同じ種類でしょう。



カミキリで疲れてしまって、これを調べる元気が出ませんでした。ご存知の方はお教えください。



コメツキも何を手がかりに調べたらよいのか分かりません。



以前見たツマキアオジョウカイモドキと形が似ているなと思って、ジョウカイモドキを見たのですが、ぴったりとするのがありません。



これはこの間教えていただいたウスチャコガネでしょうか。(知合いの先生からメールをいただきました。やはり、ウスチャコガネのメスだそうです。メスを見ることは少ないので、なぜマンションにはいるのだろうと不思議がっておられました)



蛾が出てくるとほっとします。これはこの間から出ているヤガ科のプライヤキリバです。



ほっとしていたら、何だか分からない蛾も止まっていました。翅に白い点があるのがヒントだったのですが、仕方なく捕まえてきて展翅をしました。翅を広げると良く見なれたヤガ科のナシケンモン♂でした。

蛾を調べていたときも名前が分からなくて、講談社の日本産蛾類大図鑑を初めから終わりまで5000種を何度見直したか分かりません。お陰で7万円もした図鑑が今ではぼろぼろになってしまいました。日本にいる甲虫は約10000種。鱗翅目の2倍もあります。それでも、もう少しの辛抱かもしれません。ファイト!

クチブトゾウムシの検索表を作ってみた

先日来、マンションの廊下に体長5-6mmの小さいゾウムシが来ていました。



背中に特徴的な模様があるので、図鑑と見比べ、また、上翅に生えている毛の長さで区別できるという記述からツンプトクチブトゾウムシだろうというブログを書きました。その後、ゾウムシについて詳しく書いている日本産ゾウムシデータベースというHPを見つけました。そこでは、分類が変わってきていて、ツンプトクチブトゾウムシという名前のゾウムシはすでに無くなってしまい、ケブカクチブトゾウムシに合流されたようになっていました。そこで、ケブカクチブトゾウムシの周辺での分類の変遷をブログに書きました。

しかし、そのとき新しい分類を書いた文献が手元になく、また、図鑑には出ていない種が新たに記載されているということも分かりました。そこで、森本桂ほか著、"The Insects of Japan Vol. 3 (日本の昆虫3)"櫂歌書房 (2006)という本を、大学の図書館から借りてきて読んでみました。

ケブカクチブトゾウムシはゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科クチブトゾウムシ族Myllocerina亜族に属しているようです。その亜族には13の属が属しています。その検索表も出ているのですが、私のような素人にとっては、分類の専門家の作る検索表というのは難物中の難物です。そもそも用語が分からない、〇〇状という形容が良く分からない、それに、一回つまづくともう先には進めないからです。なぜ、用語が分かるような図を横に載せてくれないのかが不思議なのですが、検索表というのはそもそも専門家の専門家のための検索表になっているからです。

そこで、自分なりに検索表や属の説明を読んで、それぞれの特徴を表にまとめてみようと思いました(あくまでも素人の私が作ったので、間違っているところが多いということを念頭に置いて見てください)。



pdf版はホームページに載せておきます。

ケブカクチブトゾウムシはLepidepistomodesという属に入っています。その属の種の検索表も表の形にしてみました。



この表をみると、検索に必要なキーとなるいくつかの部位があることが分かります(生殖器に関わる部分は解剖をしないといけないので除いてあります)。例えば、大顎、口上板、前胸背板、下唇前基節などなどです。そこで、先日採集してきたゾウムシでその部位がどこに当たるのかを調べてみました。手元によい文献がなかったので、部位の名前を日本語で検索し、それでなければ、英語に直して検索して、ネット上や文献から判断しました。多分、だいぶ間違っていると思いますが、とりあえず、それらの部位を写真に入れてみると、次のようになります。



クチブトゾウムシの背側の全体像と上翅の拡大です。アンダーラインを引いた文章は検索で必要な項目を示しています。



これは腹側です。



上半分の拡大です。



顔の部分の拡大です。この口上板が検索に多く登場します。



口の部分を下から見たものです。下唇前基節も検索で重要な部分です。

Lepidepistomodes属の検索のポイントは、先ほどの表で見ると、口上板に鱗片があるかどうか、下唇前基節の剛毛の数は何本かという点に絞られます。上の写真でも分かりますが、私の採集した個体は鱗片があり、剛毛の数は2本でした。そこで、Lepidepistomodes属であることが分かります。この属はメスしか見つかっていないので、単為生殖をしているらしいと書いてありました。

さらに種の検索に移ります。ここで、重要なポイントは前胸後縁が直線状か2湾状かという点です。写真でも分かりますが、中央がわずかに突き出しているので、2湾状だということで、キュウシュウを除外できます。さらに、大きさが6.2mmありましたので、コカシワは除外できそうです。後は上翅の鱗片の色が黄色なので、緑色というほかの種を除外でき、やはり、ケブカかなということになります。しかし、ケブカの最大の特徴である、「前胸前縁が弓状に張る」という特徴がいまいちピンと来ません。ほかの種と比較してみないと確定できないというのが現状です。

廊下のむし探検 蛾の巻

廊下のむし探検 第60弾

「奇妙な虫が続々」に続く、蛾の紹介です。この日も蛾がたくさんいました。



これはシャクガ科のモンオビオエダシャクです。春に出てきます。



先日、オオマエキトビエダシャクが出ていましたが、これはもっと普通に見られるマエキトビエダシャクです。



これはフタトビスジナミシャクではないかと思います。似た種が多いので、名前を調べるのは大変です。



これは分かりやすいのですが、フタナミトビヒメシャクです。



特徴のない蛾ですが、ウスネズミエダシャクではないかと思います。ちょっと自信はないのですが。



これはツマジロエダシャクです。前翅と後翅を離して止まるので、いつも変わった止まり方をする蛾の例に出しています。



ヤガ科のギンモンシロウワバです。いつも6月くらいから出現するのですが、今年は早いのでしょうか。(追記:ギンスジキンウワバの誤同定です。発生時期は「大図鑑」によると5-9月です。私の標本では10月に採集した個体が1頭だけいました。)



溝に止まっているので何だか分かりませんが、しっぽを上げて止まっているので、こんな感じになっています。模様からヤガ科のニセミカドアツバであることが分かります。



この間も登場したミドリヒゲナガです。あまりに綺麗なので、もう一度載せます。

廊下のむし探検 奇妙な虫が続々

廊下のむし探検 第59弾

昨日の廊下のむし探検の結果です。虫が増えていくにしたがって、何の仲間かも分からない種類が出てきました。毎日、図鑑と格闘しているのですが、とうとう最後まで分からなかったものが今日の主人公です。



壁にいてじっとしていました。脚は6本、触角もあって昆虫で間違いないと思うのですが、なんだか分かりません。体に毛がいっぱい生えていて、薄い翅のようなものも見えなくはありません。大きさを測るのを忘れていたのですが、小さいことは間違いありません。何かの幼虫だという説もありますが、もしお分かりの方がおられましたら、お教えください。(原色日本甲虫図鑑IIを初めからずっと見ていたら、ハネカクシ科のキノコハネカクシの仲間が似ているような気がしてきました)



これも最初はまったく分かりませんでした。採集しようと袋をかぶせると、ピュッと袋の中に飛び込みました。体長は4mmほどの小さい昆虫です。顕微鏡で拡大でみると、



翅に奇妙な模様があります。裏返すと、



蝉のような長い口吻があります。これらを手がかりに、カメムシなどの仲間かなと思って図鑑を調べると、クロヒラタヨコバイという名前に行き当たりました。ヨコバイの仲間だったのですね。





これはテントウムシの仲間かなと思って調べてみると、ベニヘリテントウという名前のようです。



これはこの間から出ているクビボソジョウカイです。マンションの廊下の写真は背景がいつも廊下か天井か壁になるのですが、今日はとっておきの写真が撮れました。






飛び立つ瞬間の写真です。後翅がまだ折れたままになっています。



これは模様がはっきりしているので、簡単にたどり着きました。ヒメクロトラカミキリでしょうか。



ハムシであるのは間違いないかなと思うのですが、名前が分かりません。触角がやけに長いですね。



コガネムシの仲間でしょうね。

次はカメムシです。



アカヒメヘリカメムシだと思うのですが、どうでしょう。同じ仲間のカメムシがすぐ近くにいました。



良く見ると毛がいっぱい生えているので、ケブカヒメヘリカメムシではないかと思います。



最後に、こんな「むし」もマンションの廊下にいました。コウガイビルですね。普通のヒルと違って血は吸わないと書いてあるのですが、なんだか気味が悪いですね。蛾もたくさんいたのですが、それは次回に回します。

しかし、こんなに虫が多いなんて、いったいどんなマンションなのでしょうね。

廊下のむし探検 ラクダムシほか

廊下のむし探検 第58弾

昨日は激しい雨でした。こんな雨でも廊下のむし探検は濡れずにすることができるのです。

降りかかる雨と強い風の中で、必死にこらえて壁にしがみついていたのはこの虫でした。





これはラクダムシといいます。奇妙な形の虫です。私のマンションの廊下ではときどき見ることができます。なぜ「ラクダ」というのかネットで調べてみました。コトバンクでは、長い首(前胸)とその後に羽の生えている部分に二つ出っ張りがあり、フタコブラクダのように見えるからとありました。英語ではsnakefly。蛇のようなハエですか。どちらにしても名前も奇妙な感じです。長い産卵管を持っているのでおそらくメスでしょう。

もともと、ヘビトンボ、ウスバカゲロウなどと一緒にアミメカゲロウ目に入れられていましたが、最近の分類では、ラクダムシ目として独立しているようです。全世界で210種いるとのことです。鋭い顎を持っていて、虫などを捕食するようです。



一昨日もいたキアシカミキリモドキです。今回の方が写真は上手く撮れました。良く見ると上翅が小さく、隙間から下翅が見えています。また、上翅はわずかですが、金属的な輝きを見せています。



シャクガ科のウスオエダシャクです。良く見る蛾なのですが、今年、初めてです。



これもシャクガ科のツマキエダシャクです。翅の先に白っぽい紋があるのでこの名前が付いたのだと思うのですが、この写真のように紋が目立たないのもいます。これも良く見る蛾ですが、今年初めてです。



幼虫の名前はあまり詳しくないので、保育社の原色日本蛾類幼虫図鑑で調べてみました。こんなに毛がいっぱい生えている幼虫はヒトリガかドクガかなと思ったら、クワゴマダラヒトリというヒトリガ科の蛾の幼虫でした。挿入図のようにメスは白くて少し大きく、オスは黒っぽい色をした蛾です。

後は名前がはっきりしない虫たちばかりです。



ハエの仲間でしょうが、名前は分かりません。(知り合いの先生から、ハエというよりはケバエの仲間で、ハグロケバエのオスかと思いますというメールをもらいました)



学名がBibio omaniというのだそうです。ケバエ科のハエのようです。(追記:2014/04/29付けブログで似た種の検索の結果を載せました。そのときは、Bibio simulans(メスアカアシボソケバエ)またはB. omani(和名なし)という結果になりました



そして、以前にも登場したヒメバチ科のアメバチの仲間です。特徴がはっきりしているので、このハチの名前を何とか調べようと思ったのですが、今のところ手がかりがありません。九大の昆虫データベースで「アメバチ」をキーワードで検索すると243件もヒットします。しかも、ほとんど和名のないものばかりです。調べ方をご存じの方はお教えください。

廊下のむし探検 カメムシと甲虫類

廊下のむし探検 第57弾

冬に逆戻りしたように寒い朝が続きます。マンションの廊下には、あまり虫はいないだろうなと思って歩いてみました。たしかにざっと見たときにはほとんど見掛けなかったのですが、一旦、小さなものまで見つけようと思うと、いるわいるわ、たくさんの虫がマンションの壁に止まっていました。

まず、カメムシから始めます。





一見して、カスミカメという名前が出たのですが、図鑑を調べても、それからがなかなか分かりませんでした。結局、先日、オスがいたブチヒゲカスミカメらしいということが分かりました。オスとはずいぶん色が違うので戸惑いました。(追記:ブチヒゲではなくて、コブヒゲの間違いですね)



これは見間違うはずのないツチカメムシの仲間です。白い点が三つあるので、ミツボシツチカメムシです。これからは甲虫の仲間です。



これはカミキリモドキだろうと思って、図鑑を調べてみました。今度は当たりで、キアシカミキリモドキというのが一番近いようです。



これはアカハムシダマシです。大変綺麗なので、思わず採集してきました。



先日もいたヒシモンナガタマムシです。タマムシというと結構大きな虫を連想しますが、これは、体長わずか6mmしかありません。この形のままでとにかくじっとしています。これも採集しました。



形が変わっているので、これは分かりやすいなと思って、家に帰ってから図鑑を調べてみるとびっくり。似たような種がぞろぞろ。エンマコガネの仲間であることは確かなのですが、種までは分かりません。



これも、ゴミムシの仲間かなと思って写真を撮ったのですが、結局、名前まではたどり着きませんでした。



これはセマダラコガネだと思います。図鑑を見ると模様の変異が多いようです。(ウスチャコガネのメスではないかというコメントをいただきました)(その後、知り合いの先生からもウスチャコガネのメスだというメールをいただきました。飛んでいるのはオスでメスはあまり見ないそうです)



先日の経験から、これはジョウカイボンかなと思ったのですが、ぴったり合うのがありません。それでは、ホタルの仲間だろうと思ったのですが、それも外れ。結局、アカハネムシというアカハネムシ科の甲虫でした。似た種があり、最終的な種までは分かりません。甲虫は難しい!



これからは甲虫以外の「むし」たちです。これはクロハサミムシです。オスはこんなにハサミが大きいのですね。



廊下の壁に止まってじっとしてます。体液を吸っているのでしょうか。アブの仲間であるのは間違いないのですが、種までは分かりません。



最後はクモです。脚の形からカニグモであることは間違いないので、クモ図鑑を調べてみました。オチバカニグモの種類だということは分かったのですが、やはりそれ以上は分かりませんでした。

蛾は、以前、収集していたことがあったので、だいたい名前は分かるのですが、甲虫を詳しく見るのは初めてなので、名前を調べるだけでも一苦労です。でも、少しずつでも名前を覚えられて嬉しいです。

廊下のむし探検 カミキリやカスミカメなど

廊下のむし探検 第56弾

初夏のような天気になったと思うと、冬に逆戻りする変な天気が続いています。朝、窓にはいっぱい露がついていて、気温も4度まで下がりました。今日は寒いので虫はあまりいないだろうなと思いながらも、午前中、廊下を探検してみました。



てっきりカミキリモドキだと思って、図鑑を調べて見たのですが、似たような種類はいてもぴったり合う種がありません。仕方なく、図鑑を端からずっーと見ていって、クビボソジョウカイであることが分かりました。ジョウカイボンの仲間だったのですね。確かに、首も細いです。



これはホタルカミキリです。ホタルという名前の割には赤色が目立ちません。



シロオビカミキリです。このところ、小型のカミキリ類が続々登場します。



この一風変わった虫は、実はカメムシの仲間です。コブヒゲカスミカメといいます。触角の一部が太くなっているのが分かります。



これはトビケラの仲間なのですが、名前までは分かりませんでした。色が黒いのは珍しかったので、写真を撮りました。



蛾は一時期に比べるとずいぶん少なくなりました。これは、ヤガ科のナカジロアツバといいます。似た模様の種がほかにいないので名前を見つけやすいです。



これはシャクガ科のオオマエキトビエダシャクです。似た種にマエキトビエダシャクがいますが、黄色の模様がちょっと異なります。翅の前が黄色なので、マエキという名前がついていますが、良く似た名前にマエキオエダシャクというもいます。模様は全く違います。



フラッシュをたいて撮影したら色が少し飛んでしまいました。本当は薄緑色が綺麗な小型の蛾です。シャクガ科のクロスジアオナミシャクです。似た名前にクロスジアオシャクがいますが、全く違う模様です。翅にある黒い角ばった模様が特徴です。



これは以前にも登場したヤガ科のフサヤガです。翅を畳んで止まる姿が変わっているので、見つけるとすぐに撮影したくなってしまいます。



最後は、体は小さいですが、びっくりするような長い触角を持った蛾です。ヒゲナガ科のウスキヒゲナガです。似た種類もいるのですが、触角に環状の模様が付いているので見分けられます。こんなに長い触角を持っているので、うまく飛べません。よたよたしながら飛んでいます。

蛾はそのほかに、アカバキリガ、クロスジキリガ、キハラゴマダラヒトリ、ノヒラトビモンシャチホコ、モンキキナミシャクがいました。

カメラ ISO感度を調べる

カメラで撮影するとき、時に応じて、絞り、シャッター速度、それに、ISO感度を調節します。暗い時は絞りを開けたり、シャッター速度を遅くしたり、ISO感度を上げたりしますね。これまで、絞りについては被写界深度との関係で調べてきましたが、これらの量を変えることがどのような意味を持っているのか、もう少し調べてみたいと思いました。初めに、一番簡単と思われるISO感度について、調べてみました。

ISO感度はフィルムの感度を表す量として長く用いられてきましたが、カメラのデジタル化に伴い意味が変化し、撮像素子からの信号の増幅度を表す用語になってきました。

今回は、白熱電球の光を自作の分光器で分光し、それを写真に撮り、フリーソフトのImageJでGray valueを求めてISO感度の効果を調べてみました。



カメラには、ISO感度がいくつか用意されています。奇妙な数字が並んでいるように思えますが、これはちょうど数字の対数を取ったときに、直線的になるような数字になっています。上の図は私の使っているNikon D70の例ですが、縦軸にISOの対数を取ると見事に直線に乗っています。



なぜISO感度を測るのに分光する必要がと思うかもしれませんが、一つにはRGBの色のどれかで飽和が起きると解釈がややこしくなるからです。どうせRGBに分けて解析するのなら、素姓の分かった、分光された光の方がよいのではと思ったからです。また、RGB毎のISO感度の特性についても分かるかもしれません。

上の図はそのように測定したものです。RGBで分けたものの平均を黒い曲線で表していますが、これがカラーのまま評価したGray Valueになります。例えば、Rを見るとずいぶん過小評価してしまうことが分かります。



この図は、Nikon D70にMicro Nikkor 55mmを取り付け、撮影条件のF2.8、1/125sを一定にして、ISO感度だけを変えて撮影していったもののうち、R成分についてのデータです。撮影した写真はRAWデータとしてセーブし、8bitのTIFFに変換して、ImageJでRGBに分けて解析しました。

ISO感度を上げると、強度がだんだん大きくなっていくのが分かります。このグラフを対数表示にしたのが下側の図ですが、ISOの並びが対数的だったので、ほぼ等間隔に並んでいることが分かります。Gray valueが100前後で少し間隔が詰まってきているのは、飽和のせいです。また、ISO感度を上げると、380nmの近傍でバックグラウンドが上がっていく様子も分かります。さらに、R成分だけとっても、緑から青の広い領域で感度を持っていることも分かります。





同じことをGとBでも行ってみました。Gでは全体の強度が100以下だったので、対数で表示するとほぼ完全に等間隔になっています。つまり、ISO感度はそのまま信号強度に比例していることになります。これに対して、Bでは全体に強度弱かったので、青領域以外の感度が邪魔して分かりにくくなっています。しかし、青領域の500nm以下では対数的に増えていく様子が分かります。

このようにISO感度の数字を増やしていくと、その数字通り感度が上がっていることが分かりました。その様子を表したのが下の左側の図です。これはRのデータについて、600nmから660nmまで10nmおきに強度をプロットしていったものです。Gray valueが80近傍まではなんとか直線性が維持されています。Gray valueの最大値が256ですから、全体の1/3くらいまではなんとか直線性が保証されて感度が上げられるということになります。それ以上は飽和してしまうので、その色の明るさの変わらなくなっていきます。


ISO感度を上げると、ノイズが増えて画面がざらつくという話をよく聞きます。これについても調べてみました。ノイズが増える原因は、1)光がなくても信号が出るバックグランウンドの存在と、2)信号に含まれる雑音成分です。バックグラウンドの評価は、白熱電球では光が出ていないと思われる380nm近傍で評価しました。雑音については、信号強度が一定になるように、各ISOについてGray valueが20になる付近で上の各グラフを直線近似し、そのずれから雑音を評価しました。

その結果が上の右側の図です。ISO感度を上げていくと共に増えていきますが、特にバックグラウンドの上昇が目立ちます。これは暗い背景部分のざらざら感に結び付くと思います。



雑音については、ISO1600について、いろいろなGray valueでの雑音レベルを調べてみました。それが上の図です。ばらついていてあまりはっきりしたことは言えないのですが、100程度まではあまり変化せず、それ以上はやや減少傾向がありました。100以上の減少傾向はおそらく飽和のせいだと思うので、それを除くとほぼ一定の値をとっていると言ってよいでしょう。

このことは信号強度が大きな部分(つまり、明るい部分)であればあるほど、S/N比がよくなることを意味します。従って、雑音が問題になるのは、特に暗い部分を撮影するときということになります。一方で、明るい部分は飽和が始まってしまうので、色をできるだけ忠実に出そうとすると信号強度が80程度以下でないといけません。

そのとき、例えば、信号強度が20のものを撮影すると、ISO1600では雑音レベルが2くらい、バックグランウンドは4近くにもなり、それぞれ信号強度の1/10、1/5ほどにもなるのでかなり大きな影響が出てしまいます。シャッター速度や絞りを変えて、ISO200でも同じ明るさになるように撮影すれば、雑音レベルは0.3程度、バックグラウンドは0.5ですから、雑音レベルは信号強度の1/70、バックグラウンドは1/40となり、かなり改善されます。つまり、ISOを200から1600まで上げると、感度は8倍上がりますが、雑音レベルやバックグラウンドも8倍近く上がってしまうということになるのです。

廊下のむし探検 ヘリスジナミシャクほか

廊下のむし探検 第55弾

昼間の気温が20度を越え、初夏のような陽気になってきました。それとともに、少しずつ、廊下の虫も減ってきたような気がします。もう10年以上前になるのですが、廊下にいる蛾の種類と個体数を調べたことがありました。その時は、3月、4月、6月、9月にそれぞれ発生のピークがありました。

今日の最初は変わった模様の蛾です。



シャクガ科のヘリスジナミシャクです。図鑑に載っている標本写真では到底味わえない一連の模様をしています。これが何を意味しているのかは分かりませんが。



ちょっと似たような模様ですが、やはりシャクガ科のフタナミトビヒメシャクです。



シャクガ科のウスベニスジナミシャクだと思います。色や模様の変化が多い蛾です。



トガリバガ科のマユミトガリバです。早春に発生します。蛾ではその他、アカバキリガがいましたが、キリガももうほとんど見かけなくなりました。早春の大型蛾である、オオシモフリスズメやエゾヨツメは、今年見ることができないのかなぁ。



次は甲虫です。これはコアオハナムグリです。ひっくり返ってもがいていたので、もとに戻してやったら脚を引っ込めてしまいました。



えたいの分からない甲虫です。どうなっているのでしょう。でも、よく見ると隙間に緑色の部分が見えるので、翅の形からハナムグリかなと思いますが、いかがでしょう。



この間も出てきたフジハムシという5mmほどの小さい甲虫です。名前からしてフジの葉を食するのでしょうね。



最後はハエです。ハエは名前が分からないので、極力、写さないようにしているのですが、ちょっと綺麗なので思わず写してしまいました。そのうち、名前も調べてみますね。

廊下のむし探検 カミキリムシほか

廊下のむし探検 第54弾

夕方、出かけるついでにちょっとだけ廊下を歩いてみました。今日は、不思議と蛾がほとんどいなくて、甲虫が結構目立ちました。



この間も似たようなカミキリを見たのですが、今日のとは違う模様です。図鑑で調べてみると、ヅマルトラカミキリというのに似ていますが、自信はありません。



もう一種似たカミキリがいました。これはトゲヒゲトラカミキリだと思います。特徴として、「触角第3,4節端にやや短い刺をもつ」とあるので、その部分を拡大してみました。



確かに刺があります。



コメツキであることは間違いないのですが、コメツキは慣れていないので、何を目安に種を決めればよいのか分かりません。



この間も出てきたマルガタゴミムシではないかと思います。



オオトビサシガメです。どうしてなのか、カメラを向けると、大慌てでひっくり返ったり起きあがったりしています。




そんなにびっくりしたのでしょうか。



最後は、例によって名前が良く分からないハチです。そのうちハチも調べてみたいですね。良い図鑑があるといいのだけれど・・・。

廊下のむし探検 アカジママドガ、ヒシモンナガタマムシなど

廊下のむし探検 第53弾

今日もいろいろな虫がマンションにやってきていました。まず、初めに蛾からです。



綺麗な蛾ですが、マドガ科のアカジママドガといいます。マドガ科は小さな蛾が多いのですが、比較的、綺麗な色をしています。



これはキハラゴマダラヒトリだと思います。ほとんど同じ模様で腹の赤いアカハラゴマダラヒトリもいるのですが、この辺ではほとんどキハラなので、キハラにしておきます。



これはシャクガ科のアカモンナミシャクです。本当は赤い紋の列が並ぶのですが、これはあまり目立ちません。



昨年末からの越冬組です。ヤガ科のカシワキボシキリガです。キリガ亜科のキリガです。



最後はこの綺麗な蛾です。小さいのですが、ミドリヒゲナガだと思います。実は、私にも初めてです。翅が金色に光ってとても綺麗です。なぜ緑という名前が付いているのかと思って、実体顕微鏡下でLED照明を当てて観察してみました。



照明の当て方で翅が緑色に見えました。それにしても後翅は紫なのですね。この個体はひげが短いので、メスの方です。

そのほかの虫も紹介します。



この大型のガガンボはマダラガガンボです。



この間も出てきたアメバチです。名前までは分かりません。



これは初めハエかなと思ったのですが、ネットで調べてみると、ニホンカブラハバチに似ています。(追記2016/10/01:これはイヌノフグリハバチ♀かな



これはニンギョウトビケラです。マンションではいろいろな種類のトビケラが見られます。



長さ数ミリの小さい虫です。初め黒い紋からハマキガかなと思ったのですが、拡大してみてびっくり。甲虫でした。図鑑で調べてみると、タマムシの仲間でヒシモンナガタマムシのようです。これも初めて見ました。

ツンプトクチブトゾウムシ(続き)

昨日、小さいクチブトゾウムシの名前を調べてみたという話をしたのですが、その後、ネットでいろいろと調べてみると、分類が変わってきていて、ツンプトクチブトゾウムシという名前が無くなってしまったということを知りました。そこで、このクチブトゾウムシの周辺の種について、分類の変遷を調べてみました。それをまとめたものが次の図です。



左側の欄は「原色日本甲虫図鑑IV」に出ている種です。また、九州大学の日本産昆虫データベースにも、これと同じものが出ています。真ん中の欄は、小島、森本著「日本産ゾウムシ上科のオンライン目録とデータベース」九州大学総合研究博物館研究報告No. 2, 33-147 (2004)によるもので、このページからダウンロードできます。また、右の欄は、日本ゾウムシ情報ネットワークの日本産ゾウムシ上科目録によるものです。

大変複雑なのですが、2004年まであったツンプトという名前はケブカと同一種だとされて、無くなっているようです。そのほかにも、いろいろな種で属名の変更や和名の変更がありました。Lepidepistomodes属の他の種と比較しないとはっきりしたことは言えないのですが、昨日見たゾウムシは、とりあえずケブカクチブトゾウムシということにしておきます。

ツンプトクチブトゾウムシ

「廊下のむし探検」で見つけてきたゾウムシをもう少し詳しく調べてみました。私は、甲虫は良く分からないのですが、「原色日本甲虫図鑑IV」を手がかりにして、何とか名前までたどり着いた感じです。



まず初めに、このゾウムシは口吻がとがっていないので、クチブトゾウムシだろうと思われます。体長をノギスで測ってみると6.2mmになりました。模様とこの体長からケブカクチブトゾウムシあたりだと思われます。






このゾウムシの鞘翅を実体顕微鏡で見たのがこれらの写真です。鞘翅全面に細かい鱗片が付いているのが分かります。色が薄茶色の部分は白っぽい鱗片が、黒っぽい模様のところは黒い鱗片が付いています。対物ミクロを使って鱗片の寸法を調べてみると、大きさはおよそ45μmでした。

写真で黒い筋に見えるのが点刻列で、点刻列と点刻列の間を間室というようです。一つの決め手は間室に生えている毛の長さが間室の幅より長いか短いかという点です。この写真から判定した間室の幅は190μm、毛の長さはおよそ100μmでした。ケブカクチブトゾウムシの場合は、間室幅と毛の長さが同長、クロホシクチブトゾウムシとオオツカクチブトゾウムシは毛が間室幅より長いとあります。それに対して、ツンプトクチブトゾウムシは毛の長さの方が短いというので一番可能性が高そうです。

しかし、カシワクチブトゾウムシという種があって、これについては毛の長さの記述がありません。その代わり、口上板に鱗片がないというのが特徴のようです。口上板がどこなのかよく分かりませんが、ネットで調べると、「吻の先で触角の間」とあるので、その部分を調べてみました。



口上板がこの先端部分を指すとすれば、そこには鱗片がありますので、カシワクチブトゾウムシではなさそうです。図鑑には、さらに、ツンプトクチブトゾウムシでは「前胸背板前縁が弓状に張り出す」とありますが、その部分を写したのが次の写真です。



どういうのを「弓状に張り出す」というのか良く分かりませんが、この写真ではあまり弓状には見えません。しかし、総合的には今のところツンプトクチブトゾウムシが一番可能性がありそうです。因みに、ツンプトというのは命名者のZumptによっているようです。

廊下のむし探検 キンケトラカミキリ、マルバネトビケラほか

廊下のむし探検 第52弾

朝晩はまだ寒い感じなのですが、今日もたくさんの虫が見られました。まずは甲虫からです。



イタドリハムシです。触角がすごいですね。





一昨日もいたクチブトゾウムシです。今日は名前を調べてみようと捕まえてきました。図鑑によれば翅の毛の長さが決め手のようです。調べてみると、翅の筋と筋の間隔とほぼ同じ長さなので、ケブカクチブトゾウムシかもしれません。



マンションの外壁には変わったカミキリが止まっていました。模様はキンケトラカミキリと一致してします。あまり、金毛ではないのですが・・・。

次は蛾の仲間です。



シャクガ科のハスモンエダシャクです。斑点がはっきりした個体です。(追記2018/07/21:ハスオビエダシャクの間違いです



ヤガ科のマエシロモンキノカワガです。以前はキノカワガ亜科に入っていたと思うのですが、新しい図鑑ではリンガ亜科に入れられています。まだ、分類上の位置がはっきりしてしないのかもしれません。



これはシャクガ科のナカモンキナミシャクです。モンキキナミシャクとよく似ていますが、筋がはっきりしています。



この間も出てきたシャクガ科のシタコバネナミシャクです。



これもこの間出てきたシャチホコガ科のノヒラトビモンシャチホコです。



これはヒトリガ科であることは間違いないのですが、写真では同定が難しい種類です。とりあえずキマエホソバということにしておきます。



廊下には相変わらず、ヒゲナガカワトビケラであふれています。今日はこんなトビケラもいました。マルバネトビケラです。



そのほか、ハエだかハチだか分からない虫が地下駐車場の天井に止まっていました。ハチやハエは名前を調べるのが難しいですね。(追記:デガシラバエ科のミツモンハチモドキバエでしょうね

廊下のむし探検 シャチホコガの仲間など

廊下のむし探検 第51弾

北摂の郊外にあるマンションの廊下で虫の観察をしています。朝晩の気温はまだ低いのですが、さすが4月に入ると虫の数が増えてきます。今日の虫を紹介します。



クズの芽にいっぱいついているマルカメムシです。マンションの廊下でもたくさんいます。



近くに川があるからでしょうが、今は、このヒゲナガカワトビケラが一番多く見られます。



名前は分かりませんが、ハチもこんな姿で廊下のあちこちでじっとしていました。



ちょっときれいなゾウムシです。口が長く伸びていないので、クチブトゾウムシなのはすぐに分かります。残念ながら、種までは分かりませんでした。ケブカクチブトゾウムシあたりだと思いますが。



小さい甲虫です。図鑑で調べてみると、フジハムシに似ています。



シャクガ科のツマジロエダシャクです。止まり方が変わっています。前翅と後翅の間に隙間をあけて止まるので、いつも気になる蛾の一つです。



早春の蛾の一種で、ノヒラトビモンシャチホコといいます。天井の蛍光灯に止まっていました。



地下駐車場の天井にはユミモンシャチホコが止まっていました。翅の縁に弓型の紋があるからこんな名前が付けられたのでしょう。シャチホコガ科の幼虫は、お城の屋根に取り付けるシャチホコのように、体を反り返して威嚇します。



中央に薄赤い紋が見えます。これは前翅の下の縁に付いている紋です。おそらくシャクガ科のシタコバネナミシャクだと思います。



これも地下駐車場の天井に付いていました。模様は目立ちませんが、ヤガ科のモクメクチバです。



最後に、ちょっと綺麗な蛾を紹介します。ヤマトカギバと言います。カギバガ科の蛾は翅の先が曲がっているのが特徴です。展翅をすると翅に2本の筋が入っているだけですが、止まっていると、前翅と後翅、それに左右の筋が皆つながって一つの模様を作り上げていることが分かります。

これは昆虫ではないのですが・・・



ザトウムシの仲間です。ザトウムシにしては脚が短く、ネットで調べるとゴホントゲザトウムシというのに似ています。背中にトゲがあるようなのですが、残念ながらいい加減に写真を撮ってしまいました。

カメラ レンズ絞りと色再現

先日、被写界深度の測定をしていたときに、絞りを絞っていくと全体に青みがかっていくことが分かり、少し調べてみました。その結果、びっくりするようなことが分かりました。

今回は、以前用いていた手作り分光器で白熱電球の光をスペクトルに分け、それをカメラの絞りを変えながら撮影していくという実験です。もし、絞りによって色が変化しないならば、同じ形のスペクトルが得られるはずだし、変化するなら、形も変わっていくだろうと考えたからです。

カメラにはNikon D90、レンズには被写界深度の測定の時に成績の良かったMicro Nikkor 55mmを用いました。白熱電球は60Wです。



上の写真がレンズ絞りをF2.8にしたもの、下がF32にしたものです。横に線が入っているのはスリットが平行に作れていないためです。また、像が少し斜めになっているのはスリットの向きがすこしずれているからでしょう。

いろいろと問題はあるのですが、まず気が付くのは、F32ではぼんやりとした縦線が多数現れるというところです。あまりにびっくりしたので、レンズを変えてみたり、カメラを通さず肉眼でも観察したのですが、レンズの種類には関係せず、また、肉眼では見えませんでした。

そこで、ホワイトバランスなどの処理をしていないRAWデータとしてセーブし、8ビットのTIFFに変換した後、フリーソフトのImageJを用いて光の強度に相当するGray valueを求めたのが次の図です。



左側の図がNikon D90での測定で、右は比較のために行ったD70での測定です。このグラフでは、後で解析しやすいように、横軸が波長ではなく、波数という単位になっています。これは波長の逆数を取って、cm-1という単位で表したもので、光のエネルギーに比例する単位です。波長の500nmが、波数では20000cm-1になります。

D90では振動のようなものがはっきりと見えてきました。これに対して、D70の方はほとんどそれが見えません。どうも、D90に特有の現象のようです。いろいろな絞り値で測定して見ると、絞りを絞っていけばいくほど振動ははっきりしていきます。そこで、振動がほとんど見えていないF2.8のデータで各絞り値でのデータを割ってみました。



上がD90、下がD70です。この図からいろいろなことが分かります。まず、F8ではF2.8とほとんど同じ色再現をしているのでグラフがほぼ平らになっています。特にD70では完全に平らです。D90では絞りを絞ると振動が見えてきますが、D70では見えません。また、絞りを絞っていくとD90でもD70でも波数が大きい方(青い部分)がだんだん強くなって、青が強調されていくことが分かります。

D90で見られる振動は横軸を波数にしているとほぼ等間隔に見えます。


実際に振動の凹んだ部分の波数を順番にプロットしていったものが右の図です。ほとんど直線的になっていることが分かります。この傾きから振動の間隔は517.2cm-1であることが分かりました。また、左の図から振動の相対的な深さは平均で0.88になることも分かりました。

実は、このような振動は、光が薄い膜を通過して薄膜干渉を起こした時に良く見られます。そこで、どのような膜がD90に撮像素子の前に置かれて薄膜干渉を起こしているのかシミュレーションをしてみました。



これは薄膜干渉の場合の光の透過率を計算したものです。規則正しい振動が現れていることが分かります。薄膜干渉の理論によれば(そのうち、説明をホームページに載せます)、振動の周期は1/(2nd)になり、振動の相対的な深さは図の右に書いてある r という量を用いて表されます。ここで、nは膜の屈折率、dは膜の厚さ、r は光が膜の表面で反射されるときの振幅反射率で、その値は屈折率だけで決まります。

そこで、先ほど得られた0.88という値を使って屈折率を決定すると、n=1.44という値が得られました。この値を用いて、今度は周期517.2cm-1という値から、厚さを計算すると6.7μmという値が求まりました。つまり、D90では撮像素子の前に、厚さ6.7μm、屈折率1.44の膜が入っていて、約1割強、周期的に色を強めたり弱めたりしていることになります。なぜ、絞りを絞るとはっきりするのかというと、絞りを絞れば絞るほど光の広がりが小さくなるので、膜により平行に光が当たるようになるからだと考えられます。

カメラというものがどんなものか少し分かってきたような気がします。しかしまだ、絞りを絞るほど青が強調される部分は解決していません。これから、もう少し調べてみます。

廊下のむし探検 プライヤキリバほか

廊下のむし探検 第50弾

キリガも少し低調になってきました。それと共に、変わった虫が続々登場してきます。今日はまず蛾からです。





いかにも蛾という感じですが、ヤガ科のプライヤキリバといいます。プライヤというのは工具の名前なので、翅の切り込み具合からきた名前でしょうか。この蛾は変わっていて、6月に発生して洞窟で夏を過ごし、そのまま、冬も洞窟で越冬して、春に再び現れるという生活をしています。洞窟にいる姿は見たことがないのですが、これまで3月と6月に観察しています。





この2つは感じがちょっと違いますが、共にクロテンキリガだと思います。このように黒点がはっきりしている個体としていない個体があります。



これはトガリバガ科のホシボシトガリバです。例年、3-4月に見られています。



カバナミシャクは似た種が多いのでできたら避けたいのですが、これははっきりした模様でヒメカバナミシャクといいます。



最後に残ったこの種が分かりませんでした。外側が金色になっているようなので、すぐに分かるかなと思ったのですが意外に苦戦です。ハマキガのところを何回見ても、似た種が見つかりませんでした。

そのほかの虫の紹介です。



ハエだろうなと思うのですが・・・。名前までは。





カの仲間なのでしょうか。とにかく奇妙な外観の虫です。




カミキリモドキかなと思ったのですが、名前までははっきりしません。調べてみると、アオグロカミキリモドキかなと思っていますが。


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