fc2ブログ

顕微鏡撮影(オリンパス顕微鏡にニコンカメラを取り付け)

 この間から、実体顕微鏡でカメラ撮影する方法について書いてきました結論的には広角系のズームレンズを使えば、デジタル一眼レフでも十分綺麗な写真が撮れることが分かりました(ブログ参照)。しかし、実際に使うとなると、接眼レンズ一つ占領されてしまうので、観察しながら撮影するときには、いちいちカメラをセットし直さなくてはならないので結構面倒です。

 もともと、私の使っている実体顕微鏡(オリンパスSZX7はカメラポートのついた三眼タイプなので、本来のポートを使ってカメラを設置しようと思いました。調べてみると、カメラポートの出口から58mm離したところニコンのカメラボディを設置すれば、うまく写ることが分かりました。このままでも良いのですが、なにか良いコネクタはないかと、ネット漁りをしていたら、天体望遠鏡パーツBorg製品を使ってカメラを取り付けている人がいました。


 私の使っているNikon Fマウントに合わせて構成を考えると、U-TV1X-2(オリンパス製のアダプター) + 7844(M39-M42P1アダプター) + 7842(M42ヘリコイド) + 5003(M42-Fマウントアダプター)の組み合わせで良さそうなことが分かりました。これで26,000円ほどかかります。欠点としては、U-TV1X-2と7844の間をねじ切りをして止めなければならないことです。


 この方法でやろうと思っていたのですが、またネットを探していると、実はオリンパス純正品でFマウントアダプターがあるという記事を見つけました。早速、オリンパスのお客様相談センターに聞いてみたのですが、当社では扱っていませんということでした。そのままもう少し粘ってアダプター名などをいうと調べてみますとのこと、翌日になってやっと連絡がありました。確かに、そういう製品があるということです。結局、U-TV1X-2 + U-TMAD + U-FMTという組み合わせでうまくいくことが分かりました。早速、オリンパスの販売会社に連絡すると、また、調べてみますということで、夜になってようやく連絡がありました。価格は全部で16,000円ほどで、値段的にはかえって安くなりました。こんな良い製品があるのに、オリンパスの人にもほとんど知られていないのですね。 


今日、やっとその製品が届きました。U-FMTはカメラにカメラレンズを取り付けたときのように、かちっと取り付けられます。U-TMADはU-FMTねじ式止まります。これにU-TV1X-2というオリンパス顕微鏡へのアダプターを取り付けると完成です。U-TV1X-2には小ねじの付いたねじ式で取り付けられ、ねじの回転具合で5mmほどカメラ位置を変化させことができます。



Nikon D70のボディを取り付けてみたのですが、なかな格好よくできて満足です。これなら顕微鏡を覗きながらでも撮影できます試しにモンシロチョウの標本を撮ってみました。



この前翅を実体顕微鏡で撮影してみました。ズームを変えて、次第に倍率を上げていきます。










シャッター速度は1/40秒くらい。四隅が少し削られますが、まあまあの出来です。少し青っぽいのはLED照明のせいでしょうか。中心部分を切り取って拡大してみました。



黒と白の鱗粉がはっきり見えます。

スポンサーサイト



プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ