廊下のむし探検 ウスズミカレハ
廊下のむし探検 第23弾
今日の虫はちょっと気味の悪い蛾です。マンションの倉庫の壁に止まっていました。
ウスズミカレハというカレハガ科の仲間です。全体が毛むくじゃらで、ちょっと悪魔的な蛾のように見えますが、翅を広げると透き通った感じの薄墨色になるので、こんな名前が付けられています。12月にだけ出てくる変わった蛾です。翅の端に白い点が二つあるのが見えますが、上の方は後ろ翅の端についている白点が見えているのです。
日本のほか、ヨーロッパや北アジアに分布していますが、イギリスではDecember moth、つまり、「12月の蛾」と呼ばれています。日本では、島根、群馬、茨城でレッドデータ準絶滅危惧種に指定されています。12月に出てくるので、採集されることが少ないのですが、私が住む北摂では時々見ます。
今日はもう一種いました。
地下駐車場の壁に止まっていました。カバエダシャクです。ふさふさの触角が印象的です。この蛾も晩秋から初冬に出現します。
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