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クサカゲロウの同定

廊下のむし探検 第19弾

きょうはクサカゲロウの話です。カゲロウと名のつく虫は、今日のテーマのクサカゲロウ、いわゆるカゲロウ、それに、ウスバカゲロウがいます。





この緑色の虫はクサカゲロウです。アミメカゲロウ目に属しています。たくさんの小さな卵がそれぞれ糸のようなもの先に付いているので、うどんげの花と呼ばれています。幼虫はごみをくっつけた変な形で葉にいます。







これはカゲロウです。カゲロウ目に属しています。姿かたちがクサカゲロウとだいぶ違いますね。この幼虫は川や池の中にいて、脱皮すると亜成虫という翅が半透明で成虫とほとんど同じ形をしたものになります。さらに脱皮して、このように透明の翅の成虫になるのです。短命で、カゲロウの命というのはこの虫から来ています。







このやや大型の虫はウスバカゲロウといいます。クサカゲロウと同じアミメカゲロウ目に属します。この幼虫は地面に穴を掘り、蟻を捕まえるので蟻地獄として知られています。




もともと、カゲロウというのは、地面が熱っせられてゆらゆらする現象を呼んでいました。古い文書では「かぎろひ」として登場します。そのことから、「かぎろひ」のようにゆらゆら飛ぶ、これらの虫もカゲロウと呼ばれるようになったようです。古い文書に出てくる「蜉蝣」、いまではトンボを指す「蜻蛉」などもすべてそのような意味の虫を指していますが、具体的に何を指しているのかはよく分からないそうです。

さて、今日の本題のクサカゲロウです。




この間から、写真のようなクサカゲロウをよく見かけていたのですが、図鑑を見てもなかなか名前が分かりません。そこで、ネットをいろいろと探して、次の二つのサイトを見つけました(引用させていただきます。どうもありがとうございました)。


このサイトから、クサカゲロウはとりあえず顔の斑紋で調べるということが分かりました。そこで、顔をじっくり観察してみます。



大きな複眼が見えますが、その間の部分には特に斑紋はありません。複眼の近くには黒い点と顔の中心に向かって湾曲した黒い筋のような模様が見えます。今度は顔を横から見てみました。



複眼の下の丸くて黒い斑点がはっきり見えます。そこから薄く顔に向かって湾曲した筋が見えています。黒くて丸い斑点は複眼から少し離れて付いています。口の周りのひげは黒と白のぶちなっています。また、前翅長が14mmでした。こんな特徴を比べながら調べていくと、スズキクサカゲロウというのがよく合っているとことが分かりました。スズキクサカゲロウは全国的に分布しているようです。

次はほかのむし達です。



ナカオビアキナミシャクといいます。11月終わりから12月にかけて、寒い季節にひらひら飛んでいるのを見かけます。初めて見たとき、フユシャクという冬に現れる蛾だと思って喜んだのですが、実はフユシャクではありませんでした。

最後はクモです。



これはズグロオニグモといいます。まだ、子供なのか小さな個体です。

マンション中を歩き回って見つけた「むし」はこのわずか3匹でした。フユシャクが現れるのをいまかいまかと待っています。






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