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マンションの廊下 徹底調査2

廊下のむし探検 第17弾

冬になってきて虫が少なくなり、なかなか廊下だけの探検では済まなくなってしまいました。そこで、先週に引き続いて、地下駐車場、外壁を含めた虫の徹底調査をしました。

今日、目立った種は蛾とカメムシです。まず初めに、晩秋に現れる蛾、チャエダシャクです。




見ていて決して気持ちのいい蛾ではありませんが、秋が深まってくると必ず登場する蛾です。この時期にこんな模様でやや大型の蛾はいないので、見間違えることはないのですが、特に触角に特徴があります。



このふさふさした触角はチャエダシャクの特徴です。メスはすっきりとしているのですが、明かりに集まってこないので、マンションで見るのはいつも、ふさふさした触角をもつオスの方です。

この蛾は、「チャ」という名前が示すように、お茶の害虫と知られています。晩秋に出た成虫はそのまま産卵し、卵のまま冬を越します。3月の終わりから4月初めごろ、卵からかえった幼虫は、4月から5月にかけて計4回の脱皮を繰り返して、5月終わりごろ繭をつくります。

お茶は、暖かくなり始めた3月ごろから芽を出し始め、新しい第1葉、第2葉が伸びてきます。この初めに伸びてきた葉を摘むのが4月下旬から5月上旬で、もっとも高級な一番茶になります。「夏も近づく八十八夜」で始まる「茶摘み」という歌があります。立春から数えて88日目、つまり5月2日頃が茶摘みの季節ということになります。ちょうど、お茶の葉が伸びる頃が、チャエダシャクの幼虫が食べ盛りということになるのです。

チャエダシャクと名前がついても、幼虫はサクラ、ミカン、スモモ、サザンカなども食草とします。農薬の普及から、1960年代の半ばから、お茶畑でのチャエダシャクの発生は少なくなったということです。昨日、マンションでは見かけた3頭は、きっとほかの食草を食べて育ったのでしょう。

ほかにも蛾はいました。



先日登場したニトベエダシャクです。やはり3頭いました。



地下駐車場には、カバエダシャクが1頭いました。これも10-12月だけに発生する、晩秋を代表する蛾です。



やや小さい蛾ですが、フトジマナミシャクといいます。初夏と秋に発生します。

次はカメムシの仲間です。クサギカメムシとマルカメムシはいつもいるので、バックグラウンドとして除いてあります。まず初登場のカメムシです。




アオクサカメムシといいます。ツヤアオカメムシに似ていますが、それほど艶がありません。また、南方系で大害虫だと恐れられているミナミアオカメムシとは、翅の周りのでっぱり
結合板)に点が2列ずつ並んでいることで見分けられます。このカメムシは夏から秋にかけて見られ、農作物の害虫です。マンションでは比較的見ることの少ない種です。

後のカメムシは共に前にも登場しました。



アオモンツノカメムシと、



ヘラクヌギカメムシです。この写真だけではヘラクヌギかどうか分からないのですが、ほかの日に採集した2頭がヘラクヌギのオスだったので、おそらくそうでしょう。

最後は、





ナミテントウ2頭です。模様にあまりにも変化がありすぎて、本当に同じ種類なのかなと、いつも疑問に思ってしまいます。

このほか、クモが2匹、ハエが3匹、トリバガの仲間が1頭、ナミテントウがあと2頭いたのがすべてでした。やはり少ないですね。














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二十四鳥羽 蛾の名前です

廊下のむし探検 第16弾

 前回、廊下のむし徹底調査をやってしまったので、
新しい「むし」はあまりいなくなってしまいました。
そんな中で、変わった翅の蛾を見つけました。外壁に止まっていたものです。



ニジュウシトリバといいます。おそらく、「二十四鳥羽」という意味でしょう。
結構、普通にいる蛾なのですが、翅を広げても1cmくらいの
小さいな蛾なのであまり目立ちません。

この蛾の翅は変わっています。
前ばねも後ばねも6つの枝に分かれていて、1つ1つの枝には毛のようなものが
生えています。本当にまるで鳥の羽そっくりです。
6×4=24になるので二十四鳥羽ですね。

こんな翅だから飛ぶのは大変です。
普通、モンシロチョウでは1秒間に10回ほど羽ばたけば良いのですが、
この種の蛾では33回だったという研究報告があります。
この間から登場しているトリバガは、
翅の面積が小さいのでもっと大変で、1秒間に40回も羽ばたくそうです。

それでも6つの枝がばらばらにならないようにうまく合わせて、
上に羽ばたくときは手のひらを返すように抵抗を減らし、
下に羽ばたくときは空気抵抗を利用して上昇するように羽ばたくそうです。
でも前に進むには抵抗が大き過ぎてなかなか進みません。

いったい、いつこんな翅になってしまったのでしょう。
それについてはトリバガについての研究があります。
実は、蛹の中では完全な形の翅をしているのです。
そのうち、筋と筋の間の部分の細胞が、外側と中間から順に死んでいって、
えぐれてくるので、ついにはこんな形になるのです。
さらに、それぞれの筋からは両側に長く鱗粉が伸びていって、
最終的に鳥の羽のような形になるのです。

進化のおかげとはいえ、どうしてこんな翅になったのでしょうねぇ。

廊下のむし 徹底調査

廊下のむし探検 第15弾

昨日は天気も良くなく、することもあまりなかったので、
マンションの廊下にいる「むしの徹底調査」をしようと思いつきました。

秋も深まってきたことだし、そんなにむしの数も多くないだろうから、
いつもの廊下以外にも、外壁、地下駐車場も調べることにしました。

結果は・・・・・いろんなむしがいました!

まず最初に目についたのは、



独特の模様のニトベエダシャクという蛾です。
この蛾は秋が深まってくると必ず見られる常連です。廊下と地下駐車場に1頭ずついました。

なぜ「ニトベ」というのだろうと前から気になっていました新渡戸稲造と何か関係があるのだろうか。
ネットで調べていくと、青森県の青森高生物部OBの会でつくっている
「やぶなべ会」という自然観察グループの会報に書いてありました。

青森県に在住していた新渡戸稲雄という新渡戸稲造のいとこにあたる昆虫学者が、
青森県黒石市で見つけて命名したそうです。この方は31歳の若さで亡くなったそうですが、
ニトベ、あるいは、nitobeiという名前のつく昆虫は、
青森県だけで16種記録されているそうです。

次は、甲虫です。



この虫は外壁にいました。鼻が長い感じがするのでゾウムシの仲間です。
以前から何度も見たことがあったのですが、名前が分からないままだった種です。

図鑑やネットでいろいろと調べていくと、
どうやらヤサイゾウムシと呼ばれる種だということが分かりました。

この種は外来種で、南米から渡ってきて、東アジア、ヨーロッパ、アフリカなど
世界中に広がっていて、野菜の害虫として知られているそうです。
日本では昭和17年に岡山で確認され、その後、東北まで分布しているようです。

野菜ならほぼ何でも食べるようで、
英語ではvegetable weevilと呼んでいます。weevilはゾウムシです。
この虫には面白い特徴があって、まずメスしかいなくて、単為生殖をします。
また、夏は休眠していて、秋から春まで、寒い時期に活動します。
冬には卵も幼虫も成虫も見られ、動きは鈍いものの活動を続けているそうです。

次はテントウムシです。テントウムシはいっぱいいました。







水滴が付いているのは外壁にいたものです。
こんなにいろいろな模様があるのですが、これはみな同じ仲間で、
普通のテントウムシ(ナミテントウ)のようです。変化が大きいですね。



この綺麗な虫はクヌギカメムシの仲間です。
クヌギカメムシの仲間には、クヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、
サジクヌギカメムシの3種がいて、見ただけではなかなか分かりません。

図鑑には、オスの生殖器の形で見分けるとありますので、それを見てみました。



矢印で示した部分が「へら」のように平らになっているのが、ヘラクヌギカメムシ。
この部分がさじ形のものがサジクヌギカメムシ、気門が黒いのがクヌギカメムシです。

この写真から、どうやらヘラクヌギカメムシのオスのようです。



昆虫ではないけど「むし」に入るクモの仲間です。ササグモです。
クモは目を8つ持っているといいますが、黒い点を数えてみると確かにそのようです。



なんだかグライダーみたいな形をして、わけの分からない虫です。
おそらく、エゾギクトリバという蛾の仲間です。トリバは鳥の羽を意味します。
この写真では、後翅と前翅を重ねてしまっているのですが、
開くと鳥の羽のようになります。(追記:ヒルガオトリバのようです)(追記:翅の後縁に鱗粉列が見え、翅の端に白い線が見えます。従って、ヒルガオトリバではなく、トキンソウトリバではないかと思われます。



ムラサキトガリバと呼ばれる蛾です。やはり晩秋に発生します。
茶色っぽくていかにも蛾のようですね。翅に黒い筋のような模様が2本付いていますが、
これは黒い鱗粉が盛り上がって、こんな筋に見えているのです。

まだまだいるのですが、長くなるので、この辺で。

ツチハンミョウの話

廊下のむし探検 第14弾

1)ツチハンミョウの同定

先日、ツチハンミョウがいたということを書きましたが(廊下のむし探検 第11弾 晩秋の虫たち)、
今回は捕まえてじっくり観察してみました。





先日と今回、撮影した写真と並べてみました。
同じ階の廊下にいたので、おそらく同じ個体でしょう。

いつ見ても奇妙な形です。
鞘翅(さやばね)は短く、下は燕尾服のように左右に開いています。
触角には中ほどに大きなこぶがあります。

保育社の「原色日本甲虫図鑑III」を読むと、ツチハンミョウ科は日本に15種いると書かれています。
この中にはマメツチハンミョウやゲンセイという見た目にも違う種類も含んでいるので、
それを除いたツチハンミョウ属Meloeは7種になります。

さらに、生息地や発生時期が晩秋であることでふるいをかけると
ヒメツチハンミョウとキュウシュウツチハンミョウの2種類が残ります。
この2種は外見上はほとんど違わないのですが、触角に違いがあります。

ヒメツチハンミョウの特徴は、触角第1節が先端部を除けば最も長く、
第2~4節の和とほぼ等しく、第3節は第2節の約1.5倍。
また、第4節は長さより幅が広く、第7節は倒心臓形で先端はやや突出。
第8~10節は糸状で、第11節は第10節の1.5倍以上とあります。

一方、キュウシュウツチハンミョウは
触角第1節は第2~4節の和より明らかに短く、第7節は腎臓形です。

そこで、触角を拡大してみました。



この写真を見ると、ヒメツチハンミョウの特徴である第1節が先端部を除けば最も長く、
第2~4節の和とほぼ等しいというところも合っていて、また、
第7節は倒心臓形(挿入図の矢印)で先端はやや突出するというところも似ています。

触角にこぶのあるのはオスなので、この個体はヒメツチハンミョウの♂であると推定されます。
ヒメツチハンミョウは秋に出現し、そのまま成虫で越冬、
その後、早春から夏にかけて現れ、交尾産卵するそうです。


2)ツチハンミョウの面白い

ところで、ネットで調べてみるとツチハンミョウについては面白い話が載っていました。
ツチハンミョウはなんとファーブル昆虫記に載っているとのこと。

早速、図書館に行って、集英社「ファーブル昆虫記6 ツチハンミョウのミステリー」
という本を借りて読んでみました。実に驚くような内容でした。

ツチハンミョウはスジハナバチというハチに寄生して育つのだそうです。
このハチは集団で地面に小さい穴をたくさん掘り、そこに、花の蜜を貯めて、蜜の上に産卵します。
その後、穴のふたを閉めてしまいます。卵からかえった幼虫はこの蜜を栄養源として育つのです。
ツチハンミョウはこの蜜を狙って、ハチの代わりに幼虫を育てるのです。

その方法が巧みというか、無謀というか、なんとも言えない状況です。

まず、ツチハンミョウのメスは、スジハナバチの巣穴がたくさんある場所近くの
地面の中に卵を産みます。
その数は普通の甲虫とは全く異なり、一度に4000個も産むそうです。

卵からかえった幼虫は、うじゃうじゃと近くにある植物という植物に這い上がります。
スジハナバチはキク科の花を好んで蜜を集めるようで、うまく、キク科の花まで這い上がった
幼虫は成功です。そのほかはみな死んでしまいます(本には面白い漫画が載っていました)。

さらに、花に隠れていて、やってきた虫の毛にしがみつきます。
このとき、スジハナバチ以外にしがみついたら失敗で、結局死んでしまいます。

スジハナバチのメスの毛にしがみついたものは大成功、
オスの場合は交尾のときに、メスに乗り移らないといけません。

最終的にメスの毛にしがみついた幼虫は、無事に蜜のところまでたどりつけますが、
産卵するときにうまく卵の上に乗り移らないといけないのです。もし、失敗して
蜜の上に落ちてしまうと、溺れて死んでしまいます。

乗り移れるのは一匹だけ、無事に乗り移れれば、卵が浮きと栄養源になるので、
これから卵の中身が無くなるまで食べて大きくなることができます。
この卵の殻の浮きの上で脱皮して2令幼虫になります。

2令幼虫はお腹が大きなボートのような形をしていて、蜜の上に浮くことができます。
呼吸をする気門はちゃんと上にあるので、苦しくなることはありません。
そのまま、蜜の上に浮かんで蜜を食べ尽くします。

蜜がなくなると、穴に沿って立ったような形で動かなくなります。
周りが薄膜に囲まれた蛹のような形になり、擬蛹と呼んでいます。これが3令幼虫です。
擬蛹から脱皮すると2令幼虫とそっくり同じ姿に逆戻りします。これが4令幼虫です。
その後、本当の蛹になって、最後に脱皮すると成虫になるのです。


大量の卵を産んで、まるでサーカスの芸当のような寄生をし、
擬蛹という面白い形態を通る変態(過変態と呼ぶ)をするツチハンミョウは
ほんとうに不思議な昆虫です。

こんなに大量の卵を産むので、お腹の大きな変な形になり、
おかげで空を飛べなくなり、猛毒のカンタリジンを含む液体を
足の関節の間から出して身を守るようです。








晩秋の虫 その後

廊下のむし探検 第13弾

秋も深まってきたのに、どういうわけか、廊下のむし探検が忙しくなりました。
いつも出てくる常連の虫が次々と出てきたからです。

今日はそんな代表格の蛾がトップバッターになります。



この薄緑色の蛾はケンモンミドリキリガといいます。
昔はミドリケンモンと呼んでいたのですが、途中で名前が変わりました。
チョウや蛾の仲間で緑色のものはそれほど多くないので印象に残る蛾です。
いつも11月ごろに登場するので、この蛾をみると、「あぁ、秋も深まってきたなぁ」って感じがします。



これはツチイナゴです。
秋に成虫になって、バッタの仲間では本当に例外的に、このまま越冬します。
それで、秋も深まってくるとなんとなくマンションでも見る機会が多くなります。
以前、ツチイナゴがベランダの植木のところで、ひと冬、越したことがありました。
頑張れと応援したくなります。



これはヒメクビグロクチバです。
特徴的な模様をしています。この蛾は春にも秋にも出てきます。



こんな形の小さな蛾は、たいがいハマキガと呼ばれる種です。
写真ではちょっとはっきりしないのですが、おそらく、ヘリオビヒメハマキという種です。
黒い三角形模様が特徴です。



変な形の虫ですが、これはカメムシの仲間です。
ホソヘリカメムシといいます。この虫もいつでも見ます。



この綺麗な虫も実はカメムシの仲間です。ミイロカスミカメといいます。
長さ数ミリの小さいカメムシです。

実はこのカメムシの名前を調べるのが大変でした。
カメムシの名前を調べるときは、いつも全国農村教育協会の「日本原色カメムシ図鑑」の
第1巻と第2巻を使っています。
かなり高価な本ですが、カメムシはほとんど出ているので重宝しています。

このカメムシは外形からカスミカメムシ科に属していることは分かるので、
その科の部分を1ページずつ調べていきました。
カスミカメムシは種類数が多く、第2巻はほとんどカスミカメムシばかりです。
丁寧に見ていったのですが、見つかりません。
また、最初から写真と図鑑を見比べながら探していきます。
そして、ついになんとなく似ているという種を見つけ、今度はネットで調べていき、
とうとう名前に行き当たりました。
最近、カメムシのホームページも増えてきて、よい写真が載っているので助かります。

この作業は大変なのですが、
以前、蛾の名前を大きな図鑑で調べていたことがあったので、
その時に比べればまったく雲泥の差です。なんせ、蛾は5000種もあったからです。



昨日紹介したトビケラの仲間もいました。
同じように首のところが橙色なので、ホタルトビケラの仲間であることは分かりますが、
昨日のとは明らかに違います。

昨日の種類は足が黒く、翅は黒っぽく透けていたのですが、
今回のは足も橙色、翅は茶色で不透明です。
おそらく、昨日の種がホタルトビケラ、
今回のはトビイロトビケラかヤマガタトビイロトビケラだろうと思います。

最後に、ハエとハチの仲間です。



ちょっとみると綺麗な虫ですが、ハエの仲間です。
名前ははっきりとは分かりません。ネットで調べると、
ケバエの仲間でBibio omaniという種に似ていますが、はっきりしません。(追記:2014/04/29付けブログで検索の結果を載せました。そのときは、Bibio simulansまたはB. omaniという結果になりました



これも変な形ですが、ハチの仲間です。
翅脈という翅の筋から判定すると、アメバチの仲間だろうと思いますが、
これもよく分かりません。

「廊下のむし探検」は何が出てくるのか分からないので、名前調べがとにかく大変です。
昨日も名前調べだけに半日もかかってしまいました。

昨日はこのほか、ツチハンミョウもいたので、
今度は採集してじっくり観察してみました。その結果はまた別の機会に。



今日はトビケラ

廊下のむし探検 第12弾

 今日は地味な地味なトビケラの仲間です。

トビケラといってもピンとこない人も多いと思いますが、
下の写真のように本当に地味な昆虫です。
漢字では「飛螻蛄」と書くようです。飛ぶ「ケラ(螻蛄)」ですね。

トビケラの仲間は翅(はね)に毛が生えているので、
分類上は毛翅目(今はトビケラ目)に入れられています。
この毛が変化したものが鱗粉ですので、チョウや蛾とは近縁の昆虫です。

トビケラは幼虫時代に水中で過ごします。
だから、水生昆虫の仲間に入れられています。
普通、小石を綴って細長い筒のような巣を作り、その中に隠れて珪藻などを食べています。

水生昆虫はその分布から水質を調べたり、また、幼虫は釣りの餌にされますので、
昆虫というより、むしろ、環境や釣り関係の本に幼虫の詳しい説明がでています。



さて、晩秋に出てくる、このトビケラですが、頭のすぐ下の部分が橙色なので、
ホタルトビケラの仲間であることが分かります。
この仲間には7種類いて、みなよく似ています。
私の住んでいる関西地方では、このうち4種類ほどが
記録されているので、どの種類なのか写真では分かりません。

ホタルトビケラの仲間は面白い生活をしています。
冬の1、2月から幼虫として水中で暮らし始め、そのまま6、7月くらいまでいます。
そして幼虫のまま陸に上がり、今度は石の陰などで休眠します。
それから、そのまま小石で作った巣の入口にふたをして蛹になります。

成虫が出てくるのは11月ごろです。種類によって幼虫が水中で
休眠したりとまちまちですが、いずれも夏に休眠するのが特徴です。

なぜ、休眠するのか分かりませんが、夏場、水が少なくなっても
対応できるようにしているだという説もあります。
ホタルトビケラは川の上流で比較的に流れの緩やかなところにいます。

私の住まいは小さな川の近くなので、カゲロウやトビケラ、カワゲラなどの
水生昆虫がマンションの廊下によく飛んできます。


晩秋の虫たち

廊下のむし探検 第11弾

11月も半ばになると、虫はぐっと少なくなります。
それでも、昨日マンションの廊下を歩いてみると、虫はまだまだ健在でした。

はじめは大変奇妙な形をした虫です。



初めは何がなんだか分かりませんでした。足が8本あるような姿です。
でも、昆虫は足が6本だから、前の1対は触角です。
この触角、とにかく奇妙です。

いろいろと調べていくうちに、ツチハンミョウという甲虫の仲間であることが分かりました。
触角の中ほどに、こぶのようなものがあるのが♂で、ないのが♀です。

さらに調べていくと、この辺では、ヒメツチハンミョウとキュウシュウツチハンミョウという
2種の可能性の高いことが分かりました。
こぶの形がヒメが倒心臓形、キュウシュウが腎臓形というので前者が近いかなと思うのですが、
図鑑では触角の各節の長さで見分けているので、写真では判定が難しいです。

いずれにしても晩秋に出てきます。ヒメは土の中で成虫越冬すると書いてありました。
脅かすと黄色い液を出しますが、この中にはカンタリジンという毒が含まれています。
これが皮膚に触れると炎症を起こすとあります。

そういえば、以前、道端に奇妙な虫がいたので、何の気なしに素手で捕まえて
ビニールの袋にいれて家に持ち帰ったことがありました。
袋の中に黄色い液がついているのに気の付いたことがありました。
あれがツチハンミョウだったのですね。危うく液に触るところだった!

あれはどうしたかなぁ。置きっぱなしにしていたかも。探してみます。

毒虫でドキッとした後は蛾の登場です。



トガリバガ科の仲間でナカジロトガリバといいます。晩秋に発生します。
やや弱々しい感じの蛾ですね。



ナミテンアツバといいます。ヤガ科に属します。
二つの黒い点が特徴的ですが、ないものもいます。春と秋に発生します。



シャクガ科のツマジロエダシャクです。秋に発生します。
この蛾は以前から、奇妙な止まり方だと思っていた蛾の一つです。
前ばねと後ろばねの間を広く開けて止まります。

次はカメムシです。



これはアオモンツノカメムシといいます。ツノカメムシ科に入っています。
ツノカメムシは普通のカメムシより角が左右に出っ張っています。
特に秋というわけではなくて、いつでも見ることができます。

最後はハチです。



この間も登場したヤマトアシナガバチです。壁に止まってじっとしていました。
近寄って写真を撮っていると、ゆっくりと翅を広げ始めました。あわてて退散です。



これはトガリヒメバチと呼ばれるハチの仲間です。種まではよく分かりません。


晩秋から冬にかけては虫などいないと思われがちですが、晩秋に発生する蛾も結構います。
また、冬にしか出てこないフユシャクと呼ばれる蛾もいます。
これからが楽しみですね。乞うご期待。





今日はアシナガバチ

廊下のむし探検 第10弾

秋も深まり、廊下の虫も寂しくなってきました。
このころになるとハチの姿をあちこちで見かけますね。
今日の廊下のむしはアシナガバチです。



ベランダにハチがやって来たので、望遠でこわごわ撮影してみました。
これはセグロアシナガバチといって、アシナガバチの仲間でも大型の種類です。
腹に近い背の部分が黒いですね。柱に止まってじっとしていました。

ついでに廊下にも何かいないかと歩いてみたら、今度もハチが。



このハチは背中のところが黒くなくて白っぽい模様が2本付いています。
ヤマトアシナガバチといって先ほどとは違う種類です。

このほかに見たむし?



クサギカメムシばかりです。あちこちにいました。




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廊下のむし

Author:廊下のむし

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